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平成25年度村政執行方針

平成25年度の予算等を審議する第1回村議会定例会が3月12日から3月13日までの日程で開催され、その席上高畑村長は新年度に向けた村政執行方針を述べ、主要な施策を明らかにしました。

はじめに

村政執行方針を述べる高畑村長
  私が村民の皆様のご支援、ご支持を頂き、三度び村政を担当させて頂いてから2年が経過いたしました。この間、村政の執行にあたり、絶大なるご指導、ご支援を頂きましたことにつきまして、心より厚くお礼申し上げます。
  昨年、村民の皆さんにご参加を頂き、策定しました第4期総合計画の基本構想に基づき、村民が安心して元気で暮らせる村づくりに、全力を投じてまいりたいと考えております。
  村行財政を取り巻く環境が厳しさを増しておりますが、私が村政をお預かりする際にお約束しました「小さくても輝く村づくり」の実現を村政の基本理念として、今後も次の4つの重点目標を堅持して努力してまいりたいと考えております。
 その1つは、本村に住み続けて頂くために「定住人口の確保
 2つ目は、安心して住むために「福祉の充実
 3つ目は、 訪ねてもらうために「交流人口の増大
 そして4つ目に村民の声を聞きながら「共に歩む村づくり」であります。
   この4つの重点目標実現のため、限られた財源を重点的かつ効率的に配分し、村民の福祉につながる施策を優先させて予算編成したところでありますので、皆様のさらなるご協力をお願いするところであります。

【村の基本方向】

 本村の基幹産業である酪農にあっては、春先の雨不足により心配していましたが、夏場以降の天候回復により、ほぼ平年並みの粗飼料確保ができました。
 牛乳については、猛暑の影響による不調が続いておりますが、個々の経営努力やTMRの効果などにより、生乳生産量は前年比3.8%の増と堅調な伸びを示し、生乳の年間生産量もついに、13,000tを突破したところであります。
 さらには、ここ数年増え続けている、エゾシカ被害の防止に向け、各種対策を進めるほか、新規就農者確保対策として、受け入れ農家に対し支援していくこととしています。
 そのほか、低迷している林業対策として、村有林の作業路網の整備を進めるとともに、計画的な間伐事業を展開していくこととしています。
 また、建設業においては、公共事業をはじめとする全国的な事業量の減少に伴い、依然として厳しい経営状況が続いており、新政権における事業量の増加を期待しているところでございます。
   一方、住民生活においては、引き続き高齢者福祉を始め、障害者自立への就労対策、道路・住宅の整備、更にはTV・電話設備伝送システムの更新を行い、住みやすい環境づくりを進めているところであります。
 また、東日本大震災の体験から、避難所の整備や非常用電源の設置さらに、防災訓練の実施など、防災体制の充実した安心安全な村づくりを図ってまいります。
 しかし、それでも本村の人口は、微減を続けていることから、更なる定住人口の確保と高齢者福祉の充実を進めるとともに、延長保育や学童保育を継続するほか、新たに1歳児保育の開始により、子育て支援と就労対策などを積極的に取り組んでまいります。 

美しく快適で安全なむら

道の駅「フラワーパーク花夢」

  村づくりのテーマ実現のため、「美しい村づくり条例」に基づく建物の色彩統一や、廃屋の解体撤去などへの助成については、引き続き実施してまいります。また、町内会や各関係団体、さらに北海道開発局、網走建設管理部とも連携・協働して、「我が村は美しく事業」や「全村一斉清掃」などを引き続き実施するとともに、自然を大切にしながら、花いっぱいの景観づくりを推進し、村に暮らす人、訪れる人が共に心が癒される「美しい村づくり」に努めてまいります。
   公共施設のトイレにつきましては、昨今の設備変化を勘案し、「さわやかトイレ事業」と銘打、2ヶ年計画で和式から洋式タイプに改修すると共にウォシュレットを設置し、快適なトイレ環境を図ってまいります。
  住宅環境整備については、定住化対策として、七重地区に新たに通称「ふれあい団地」の造成工事に着手しており、7月から住宅の建設が可能となり、年内には入居出来るよう、道路や下水道などのインフラ整備を進めてまいります。また、公営住宅及び村営住宅の整備として、繰越事業で西興部地区に1棟3戸の公営住宅を新築するほか、改善工事や維持補修のほか住宅前等の通路の舗装工事を3ヶ年計画で実施して参ります。
  さらに、昨年マイマイガの大発生があったことから、街灯の一部を試験的に虫の寄りにくいタイプのLED電球に取り替えることとし、持家建設促進のための奨励補助金、街灯維持費補助金についても、昨年に引き続き必要な予算を計上したところでございます。
 道路整備については、西興部2条通り改良舗装工事のほか、上興部5号道路改良舗装工事を実施することとしております。なお、ふれあい団地までの歩道の延長、道道の上藻8号の布袋橋及び上藻12号付近の事業採択について、引き続き関係機関に要請してまいります。
 さらに、道路維持でありますが、舗装の補修や草刈りをはじめ、小径木除去、村道横断管改修工事、歩道改修工事、路面排水溝設置工事を実施するほか、冬期間の除排雪業務などの迅速な対応に努めてまいります。
 安全、安心なむらづくりについては、避難所である西興部村生活改善センターの耐震補強工事を実施するとともに、福祉避難所でもあります、特養「興楽園」とケアハウス「せせらぎ」には非常用発電機を設置し、災害時における停電にも対応できるよう備えてまいります。また、平成24年度の繰越事業として、防災備蓄倉庫を新築することとしております。
 上興部住民センターにつきましては、住民から要望のありました、ロビー・研修室・階段のカーペット布設等の改修工事を行うほか、上興部多目的交流館の土間部分に土を補充して、快適に利用できるよう図ってまいります。
 また、電波法の改正により、紋別地区消防組合が進めています、消防救急無線デジタル化事業につきまして、応分の整備費を計上しているところであります。
 なお、今年の防災訓練は上興部地区での開催を予定しており、村民の防災意識を高めると共に、デジタル無線機や大雪対策のために必要な機器整備を行い、防災体制の充実を図ってまいります。また、冬季停電時の暖房対策のため、非常用暖房器機を村内商店から購入した場合の、購入費の一部を支援する新たな助成を行い、安全・安心に暮らせる村づくりを図ります。
 さらに、住宅用太陽光発電システムを導入した方に、最高65万円を補助する制度を創設し、環境への負担の少ない新エネルギーの普及促進に寄与してまいります。  
  村民皆様が一丸となって続けております、交通事故死ゼロ記録は現在も全道一位を継続しておりますが、平成26年3月31日達成の目標7,000日に向けて、一層の交通安全運動に努めてまいります。
   交通手段の確保については、引き続き村営バスの運行や、上興部の通院・入浴及び児童生徒などの送迎を実施するとともに、西興部バス待合所の外構修繕工事を実施します。また、旧名寄本線代替バスの運行負担金についても、必要額を計上したところであります。
 また、搭乗率が低迷するオホーツク紋別空港の利用促進を図るため、紋別羽田便を往復利用された村民及びホテル森夢宿泊者に、航空運賃の一部を助成する制度を創設し、村民の負担軽減とホテル森夢の利用促進を図ってまいります。
 情報通信事業については、現在の設備は構築してから10年が経過し、老朽化に伴う更新時期が来ていることから、IT(アトム)館のセンター設備や各戸に設置している端末設備の更新工事、更には無料で利用できています低速インターネットの廃止に伴うインフラ対応工事や、緊急放送のための音声告知装置の更新工事を行うほか、すりばち山にあります受信設備の電源改修工事や自主放送設備の無停電電源装置の設置工事を行い、行政情報や地域情報の迅速な提供に努めるほか、民間による光ブロードバンドサービスについては、利用者の加入促進を図るため、引き続き補助制度を実施してまいります。

ともに支えあい安心して暮らせるむら

乳幼児健診

 少子高齢化が一層進む中で、高齢者や障害者に対する支援、子育てへの支援、健康づくり対策など、村民皆さんがこの村で安心して生活していくためには、保健・医療及び福祉の充実が不可欠であります。
 このため、保健・医療については、疾病の早期発見や、早期治療を目的とする住民検診、及び保健師による健康相談を引き続き実施し、検診結果に基づいた、疾患に対する理解を深めるための健康指導に努めるほか、村民皆さんが生活習慣病への関心を持ち、自らの健康状態を自覚し健康増進に取り組む事ができるよう、「ヘルスアップ教室」や通年実施している「ウォーキング事業」も引き続き実施するとともに、村民がホテル森夢で入浴する場合、料金が半額になる「元気回復入浴事業」を実施し、入浴を含めた健康の増進を図ってまいります。
 また、インフルエンザにかかると細菌性肺炎になりやすいことから、引き続き65歳以上の高齢者に対する、肺炎球菌ワクチン接種費用全額を公費負担するほか、65歳未満の住民に対しても、村厚生診療所においてインフルエンザワクチンを接種する場合の一部を助成し、負担の軽減を図ってまいります。
 そのほか、細菌性髄膜炎の予防のため0歳から4歳の乳幼児を対象にヒブワクチン・小児用肺炎球菌ワクチン接種事業及び、中学1年生から高校3年生までを対象に、子宮頸がん予防ワクチン接種についても全額公費負担してまいります。また、診療所の屋上防水や高圧受電設備の改修工事を実施し、施設の整備を図ってまいります。
 さらに、ITによる高齢者見守り緊急通報システムにより、引き続き高齢者等の安心・安全に努めるほか、緊急時に重要な医療情報をコンパクトに収納し、患者の救急情報を医療従事者に伝えるための「命のバトン事業」についても引き続き実施してまいります。
 さらには、特定目的公営住宅に限った家賃の40%減額を、60歳以上の低所得階層が入居している一般公営住宅にも拡大し、負担軽減を図ってまいります。
 また、国民健康保険、後期高齢者医療、介護保険事業の各特別会計に対して、一般会計から応分の負担をするための繰出しを行います。介護保険事業においては、村社会福祉協議会がディサービス事業とホームヘルプ事業と併せて実施しており、在宅サービスが一元化され利便性を図っております。
 これらの事業に対しては、高齢者の元気な生活を維持するため、ディサービス及びホームヘルパーについて実質的に料金を無料とする「在宅元気生活支援事業」を引き続き実施します。また、65歳以上の高齢者に支給する「生き生き奨励支給金事業」については、介護保険料を管内平均程度に軽減するよう引き上げるとともに、高齢者への通院費助成や福祉入浴、除雪サービス事業、敬老会執行経費や社会福祉協議会、高齢者事業団の活動に対しても例年同様に支援するなど、老人福祉についても充実を図ってまいります。
 そのほか、老人福祉センターの屋上防水・和室のカーペット張替工事を行い施設の適切な管理を行います。
 障害者福祉については、自立支援給付と地域生活支援事業による支援について、村の所要額を計上したところです。
 このほか、昨年12月の大雪により被害のあった、清流の里の「苺ハウス」については、復旧経費の2分の1を支援してまいります。また、昨年創設しました、人工透析のための通院費の助成制度につきましては、引き続き実施し通院患者の負担軽減を図ってまいります。
 児童、母子福祉については、昨年から実施のつくし保育所の保育時間の延長とともに、今年度から1歳児保育を実施し、幼児保育の充実を図るほか、嘱託医による健康診断を引き続き実施してまいります。
 中学3年生の義務教育終了まで、医療費の全額を助成する、「子供医療費無料化事業」や、妊婦が検診費用の心配をせずに、必要な回数を14回まで無料で検診を受けられる「妊婦検診」を引き続き公費負担してまいります。さらに、村で生まれた赤ちゃんに、木のおもちゃをプレゼントする記念事業を始めてまいります。 また、「エンゼル祝金」についても、引き続き実施しながら、出生及び子育てを支援することとしております。

活力と交流のむら

搾乳の様子

 酪農の振興対策については、国が交渉参加方針を表明したTPPは、本村農業においても非常に大きな問題ではありますが、現段階では農業所得の確保が図られ、農業者の経営・生産意欲の向上につながる制度として、中山間地域等直接支払交付金事業をはじめ、酪農ヘルパー運営事業への助成や、新規就農者確保対策補助、各種制度資金の利子補給などについても引き続き実施すると共に、札滑牧場の隔障物整備工事を道営草地整備事業により実施するほか、家畜伝染性疾病の問題についても、村家畜自衛防疫組合や、関係機関との連携のもと、引き続き生産者による日頃の適切な飼育管理が行えるよう、啓発活動を行ってまいります。また、年々増加しているエゾシカ被害を防止するため、西興部村鳥獣被害防止対策協議会による一斉駆除、残滓処理、電気柵・進入防止ネット設置などの対策に対する支援を、引き続きすることとしています。
 このほか、ハンターの技術の向上を図り、安全、安心で適正な狩猟を行うため、ライフル射撃場を建設するとともに、新人ハンターの育成のため、電子銃等を購入し技術の向上を図ってまいります。さらに、養鹿研究会が所有する加工施設が老朽化したため、鳥獣解体加工施設を建設し、エゾシカの有効活用と地域振興を図ります。
 また、地球規模での環境問題が重視される中、森林資源が有する多面的な機能が十分発揮されるよう、適切な森林整備を推進することが必要であると考えております。
  これにより、民有林については、植林や除間伐事業による森林所有者の負担軽減を図るために、村独自の「民有林造林事業推進奨励事業」や、「未来につなぐ森づくり事業」についても引き続き実施してまいります。
 村有林については、林道の必要な維持管理を行うほか、森林整備計画に基づき除伐や下刈り事業など適切な保育管理に努めてまいります。さらに、林道改良事業や、間伐事業等の促進に不可欠な基幹作業道の整備をするため、「森林整備加速化・林業再生事業」を活用し、七重・中藻地区路線の開設工事や赤エゾマツ線の調査設計を実施してまいります。
  自然を生かした観光交流の促進については、村内「夢」施設の連携を深めるとともに、ホテル「森夢(リム)」については、厳しい経営環境ではありますが、老朽化した各部屋の空調設備改修など必要な維持管理に努めながら、経営改善に向け努力を図ってまいります。
 道の駅・フラワーパークについては、特徴づくりとして水仙植栽工事を行うとともに、計画的な花壇造成を実施し、入園者の増加に向け努力してまいります。
 また、地域から要望がありました、上興部パークゴルフ場に外壁付き休憩所を新設し、利用者の利便を図ることとしました。
  商工業の振興については、商工業者や中小企業の運営資金支援のための政策預託を引き続き行うほか、商工会の経営改善事業への助成についても必要な支援を行ってまいります。
 また、村内において経済活動の創出を促進するため、起業家支援対策として、昨年に引き続き起業をめざす方や異業種事業を始める事業者について、300万円上限で支援することとしております。

みんなで創るむら

地域おこし協力隊

 第4期総合計画を推進するため、平成20年度からスタートしています、村民自ら考え、自ら行動する自主的なまちづくり活動に対し助成している「西興部村元気なむらづくり応援事業助成制度」に加えて、「人づくり研修事業」を創設し、自主的な地域づくり活動や、地域内コミュニティ連携強化につながる研修活動に助成し、地域の活性化と自治意識の高揚をさらに図ってまいります。 
 また、人口の減少や少子高齢化の影響により、地域活動の担い手不足が課題になっていることから、総務省の施策である「地域おこし協力隊制度」を活用して、都市から人材を採用し、活力維持と魅力の再発見など、新たな展開を期待し、さらには定住定着に結びつく取組を、引き続き進めてまいります。 
 平成21年4月1日より「地方公共団体財政健全化法」が全面的に施行され、一般会計のみならず、特別会計や第三セクターの状況についても、収支、経営状況、資産及び将来負担の実態も含め適切に把握し、財政状況を的確に分析した上で健全化に取り組まなければならないこととなっています。
 このため、監査委員の審査に付した上で、「財政健全化指標」を議会に報告し、公表しているところであります。
 これらを通して国、地方自治体の厳しい財政状況の中で、常に村が置かれている状況を村民の皆様方に積極的にお知らせし、理解をいただきながら、持続可能な財政の確立とともに、広報活動や地域づくり懇談会、駐在員会議などを通じて、住民の声を聞きながら政策づくりに努力してまいります。
 このため、職員一人ひとりが目的意識を持った自己研修や職場内研修などを推進するとともに、行政と村民が共通の認識に立ち、住民の目線に立ったスピード感のある仕事を行うことが、協働のむらづくりには必要不可欠であり、村民からの要望があれば、村職員を派遣するなどして、各種事業や制度などについて説明してまいります。
 次に、行政間の広域連携の取り組みでありますが、ごみ処理対策につきましては、西紋5市町村で組織する西紋別地区環境衛生施設組合が、一般廃棄物処理施設を本年1月に供用開始したところであり、村民の皆様には、引き続き徹底したごみの分別をお願いするものでございます。
 更に、平成23年度より西紋5市町村で運営をしている、広域紋別病院は、平成26年度末の開院を目ざして、本年度より新築工事に着工します。
 また、名寄市、士別市を中心市とする定住自立圏の形成でありますが、引き続き2次救急医療体制やバス路線の維持・確保の他、イベント情報の提供、名寄市立大学との連携、図書館の相互利用、職員研修会の開催などを連携し、安心して暮らせる定住自立圏の形成を図ってまいります。

最終更新日:2014年03月18日

発信元: 企画総務課